殺戮都市~バベル~

「……池上さん!俺っす!服部一郎っす!例のビルで張ってたら、雨村雪子と二毛……大吉?が来たんで、捕まえてやりましたよ!」


「おい!名前を間違えてんじゃねぇ!俺はおみくじか!」


PBMで池上に通信を送り、お調子者全開といった様子で話し始める服部。


作戦開始だ。








『……服部か。予想外だったな、お前が雨村雪子を捕らえるとは。どうやって捕らえた。言ってみろ』









これが西軍最強の男、池上政晃。


PBMから聞こえるその声からも、威圧感と言うか……王者の風格という物が漂っているのがわかる。


それにしても、この予想外の返事はどうだ。


捕まったフリをしてからの流れは決めていたけど、どうやって捕まったかなんて決めていない。


これはまずいな……と、思った時だった。


服部が、やけに良い笑顔を見せたのだ。


「いやぁ、二対一でしょ?流石に勝てないかもしれないと思って、爆睡してるフリをしたんですよ。そしたらまんまと騙されて、部屋に入って来て、無防備に近寄って来た所を……ドーーーン!!ってやってやりましたよ!こいつらに武器を出させる前にケリがついた感じですかね。ま、俺の作戦勝ちっすよ!!」