殺戮都市~バベル~

「いやいや、あんた本気で言ってるわけ!?そんなの危ないでしょうが!二毛だけならまだしも、なんで私まで!」


「……お前、なかなか卑怯だな。俺だけかよ」


服部から離れて、太刀を持ったまま雪子が俺に近寄る。


何も、理由もなく二人に捕まれって言ってるわけじゃない。


俺なりに考えがあっての事なんだけどさ。


「もしも、雪子の仲間と二毛の仲間が同じ場所で捕まっていたとしたら、どちらもサーチで引っ掛かってしまうかもしれないだろ?だからここは、誰ともフレンド登録していない俺が、後から付いて行くって言ってるんだ」


まあ、これは俺達だけの話じゃない。


服部の協力がないと上手く行かないんだけど。


「んー……。時間を掛けるわけにも行かないし、それしかないってんならそれでも……でもなー、あーん!」


「まあ、俺はそれでも良いぜ。やろうとしてる事は騙し討ちだろ?良いねぇ、燃えるじゃねぇか」


この二人はなんとかなるとして……後は服部か。


「おい、お前が手伝わないと成り立たない作戦だ。手伝わないならPBMを破壊するが……どうする?」


ズボンのポケットからPBMを取り出して、それを軽く左右に振って見せた。