殺戮都市~バベル~

「い、いや……あの……池上さんは俺もどこにいるのかわからなくて。雨村雪子か吹雪を捕まえろって言われててここで張ってたんだけど……」


「へぇ?だったら良かったじゃないの。お望み通り雨村雪子が来てあげたんだからさ」


まさか、こんな姿で寝ている時に来るとは思わなかっただろうけどな。


怯える服部を立ち上がらせ、太刀を首に当てながら艶めかしく尋ねる。


「な、仲間がどこにいるのかも俺は知らないから……はふぅん……」


耳に息をかけられて吐息が漏れたようだ。


「知らねぇなら、生かしてても仕方ねぇよな。結局探さなきゃならねぇんだからよ。ぶっ殺しておくか?」


情報を持っていないなら、生かしておいても意味がない。


こういう状況では、それは当然の結論だ。


生かしておけば、こいつの仲間に連絡されてしまうかもしれないからな。


「そ、そんな殺生な!俺はただ、酒を飲んで寝てただけなのに!」


「私か吹雪を捕まえる為にいたんでしょうが!まあ、殺しても良いんだけど……どうしたもんかね?」


使い道がない池上の手の者か。


上手く使えばなんとかなりそうだけど、問題はこの服部がこちらの指示で動くかどうかだよな。