殺戮都市~バベル~

それを見て、ようやく自分がパンツ一丁だという事を思い出したのか、引きつった笑顔を浮かべた。


まあ、PBMが離れた場所にあると、武器も取り出せないからな。


何も出来ない、ただの人間だってわけだ。


「今、池上の指示って言ったよな?だったら都合が良いじゃねぇかよ」


「そうだよねぇ。追っ手を捕まえる手間が省けたってもんだね。こいつから聞き出せば良いだけなんだからさ。沼沢、それを渡すんじゃないよ!」


あ、はい。


俺の方が強いのに、なんだ、雪子のこの妙な威圧感は。


思わずズボンを抱えてしまったじゃないか。


「あ、いや……はは、ほら。話せばわかるって言うか、俺は何も出来ないから、落ち着いて話しましょ?」


こうなると人間は脆いな。


俺達と戦う気満々だったのに、迫る二人に怯えて、壁際で身を小さくしている。


「だからさー……名を名乗れっつってんでしょうが」


雪子の太刀が、男の首に添えられた。


「は、服部……服部一郎です!!殺さないでぇ!」


「良いよ良いよ。名前を言ったら、次は池上の居場所と、私達の仲間がどこにいるか教えてもらおうか。ん?」


脅し方が板に付いてるな。


これなら雪子に任せておいても大丈夫だろう。