殺戮都市~バベル~

不完全燃焼だけど、俺の戦い方はあまり変わらないだろう。


単純に強くなったと考えれば、わかりやすいかな。


民家を出た俺達は、当初の目的地の、雪子の拠点であるビルへと向かった。


二毛と雪子は、仲間の反応がないかPBMを見ながら。


路地を抜け、大通りに入っても、その反応はないようで……結局、ビルまでやって来ても収穫はなかった。


「……なんだよ。こんな時に限って敵さんも来ないのか。どうする?敵さんを炙り出す為にちょっとばかし暴れてみるか?」


二毛も雪子も池田の手の者に追われていた。


それなのに、今になって追っ手が現れないという事は……。


「こりゃあ、沼沢が二毛を助けた事が伝わったのかね?だとしたら、敵さんもなかなか姿を現さないかもよ?」


「……中、入らないのか?」


ビルの外で悩む二人を見て、俺は何気なく雪子達が住んでいた部屋を指差した。


何かあるわけでもなさそうだけど、雪子が戻ろうとしていたから。


「あぁ……そうだね。とりあえず中に入ろっか。考えるのはそれからでも良いでしょ」


そう言い、雪子がビルの中に入り、俺達もそれに続いた。


この間、俺達を見ているような視線は感じなかった。