殺戮都市~バベル~

チートもなにも、システム上で正しく設定されている強さなら、それはチートでも何でもないだろ。


それにしても……武器を押して、こいつらまで吹っ飛ぶとはどういう事だ?


俺はこいつらの身体に触れてなんていないぞ?


「お前ら、何勝手に吹っ飛んでるんだよ。俺は何もしてないのに」


首を傾げて尋ねると、頭を押さえて地面をのたうち回っていた二毛が、凄まじい睨みを効かせて立ち上がった。


「何もしてないわけがねぇだろ!クソほど強い力で押されたのによ!」


俺に詰め寄り、喧嘩でも売っているかのように、顔を近付ける。


強い力……分銅が畳の上に落ちた時に、重量感のある音が聞こえたけど……その重みが伝わったのか?


「……じゃあ次は、俺の本気の攻撃を受けてみるか?試してみたいんだ」


と、俺が二毛に言うと、顔を引きつらせて首を横に振った。


「いきなり強くなった感じがするね。池上にも異様な力を感じたけど、あんたもかなりやばいよね。こりゃあ……次は真治は勝てないかもね」


服の土を払って、俺をチラリと見る雪子。


あのガキに、二度も負けてたまるか。


次は俺が勝って、奈央を奪い返してやる。