殺戮都市~バベル~

しばらくして、やっと二人が起きた。


「あ、終わったの?んー、お疲れ様」


「随分時間が掛かったな。もっと早く終わるかと思ったけど、やっぱ70回は時間掛かるのな」


こいつら……他人事だと思って、良い気なもんだな。


まあ良い。


寝ていたんだ、眠気覚ましを兼ねて、少し俺の運動を手伝ってもらおうかな。


「レベルは72になった。少しこれを試したいから手伝え。なんなら、俺を殺すつもりでやっても良い」


立ち上がり、腕に巻き付けた鎖分銅。


重さをほとんど感じないけど……床に落とした分銅が、とんでもなく重みのある音を立てた。


「72……だと?そんなレベルの武器とやり合った事なんて一度もねぇよ。俺の剣でもレベル46だってのによ」


「私は53だけど、72ってのは興味が湧くね。どれだけ強いのか、ちょっと戦ってみたい気もするよ」


レベルを聞いて、二毛と雪子の目の色が変わった。


恐れと好奇心……二人とも抱いている感情は違うみたいだけど、俺はただ確かめたいだけだ。


殺すつもりなんて全くない。


「じゃあ、外で軽くやってみよう。本当に殺すつもりで良いからな」


俺自身、この武器の力を確かめたくて……ワクワクしながら外に向かった。