殺戮都市~バベル~

それでも、サーチに引っ掛からない方法は一つだけある。


こいつらが見付かったとしても、俺はサーチされない。


誰ともフレンド登録してないからな。


だから、俺が単体で乗り込むという手もあるけど……それは最終手段だ。


「いつまでもこうしてても始まらない。行くならさっさと行こう」


弁当も食った、目的地も決まっている。


ここでのんびりしている暇はないはずなのに、特に雪子はまだ寝転がっていたいような雰囲気を醸し出していた。


「ところで沼沢……あんた、俺を恨んでないのかよ?味方をするどころか敵対したってのによ」


向かい合って座っていた二毛が、不思議そうな表情を俺に向けて尋ねる。


恨んでいない……と言えば嘘になるのか?


二毛と言うより、梅原がいなければ俺が負ける事はなかっただろうし、奈央と離れる事もなかっただろう。


でも、二毛達が加勢したところで、俺が負けるなんてありえなかった。


負けたのは、俺の油断だ。


「それとこれとは話が別だ。共通の敵がいるなら、今戦わなくても良いだろ。池上を殺してから考えてもな」


「はっ……言うねえ。池上を殺そうってか。冗談を言うようには見えないんだけどな」