殺戮都市~バベル~

「お前らは裏切り者だ!敵とつるんで何をしようとしてるんだよ!」


「んなもん、俺が知るかよ!わけわかんねぇ事言ってんじゃ……」


追っ手らしき人間の攻撃を、大剣で受け止めた二毛が声を上げた瞬間。


俺が放った鎖分銅が、一直線に追っ手の頭部に伸び、骨が粉砕される音と共に破壊された。


「!?」


そこにいた誰もが、何が起こったと、俺に視線を向ける。


地面に垂れた鎖を回収しながら、俺は口を開いた。


「どうして西軍同士で戦っているのか教えてもらおうか。断るなら死ね」


余程の事がない限り、俺は声を張り上げる事はしない。


静かな声が、逆に威圧感を与えてしまったのか、怯えた様子で皆俺を見ている。


「な、なんで……沼沢が……二毛は敵とつるんであんたを……」


「質問しているのは俺だ」


人の話を聞かないやつは嫌いだ。


再び鎖分銅を投げ付け、男の頭部を破壊した。


「ま、マジかこいつ!!池上さんに知らせろ!良くわかんねえけど、沼沢も何か企んでやがる!」


「お、おい、二毛は……」


「放っておけ!死にたいのか!」


口々に声を上げながら、男達は逃げるように去って行った。


まあ、二毛が残っているから、状況を説明してもらうのには問題は無い。