殺戮都市~バベル~

アパートを出て、とりあえず雪子達が拠点にしていたビルへと向かう。


通り道にコンビニもあったはずだし、腹ごしらえをしないとな。


「でさー、里奈ちゃんも三葉ちゃんも呼び掛けに反応しなくてさ、どこにいるかわかんないんだよね」


結局、雪子も俺と一緒に行く事になった。


西軍の中では最強クラスだから、いてくれると助かる事も多いだろう。


それにしても……そんな雪子が逃げなければならないほど池上は強いのか。


ほとんど面識がないから、その強さを直に感じた事はない。


俺より弱いはずのあのガキが俺に勝てたんだ……俺だって、どんなやつにも勝てるはずだ。


「……お前はPBMを見てろ。反応があるかもしれないからな」


「あいよ、了解。だけどあんたさ、もうちょっと愛想良く出来ないわけ?そんなムスッとした顔してさ。そんなんじゃ、奈央に嫌われちゃうよ?」


……うるさいな。


俺が無愛想なんてどうでも良いだろ。


それに、笑ったり怒ったりするし、表情豊かだって友達には言われてたんだ。


マフラーで鼻から下が隠れているから、わからないだけなんだろう。


それでも、このマフラーは取るつもりはないんだけど。