殺戮都市~バベル~

「まあまあ……戦う必要がなくなった人と、わざわざ戦わなくても」


変に話がこじれると困ると思って、落ち着かせようとするけど、一度火が点いてしまったら消すのが難しいのか、不機嫌そうな顔は変わらない。


「……で?塔に行く仲間は順調に集まってんの?何があるのかわからない場所だからさ、生半可な戦力じゃ死ぬだけだと思うんだよね」


チラリと黒井を見て、俺達に視線を戻して話す名鳥。


「南軍では少年、西軍では何人かいるな。それでも10人もいない。どうだ?名鳥と狩野なら戦力としては申し分ない。私達と共に、塔に行かないか?」


また、恵梨香さんがいきなり勧誘したよ!


そんな言い方で仲間になってくれた人なんて一人もいないのに!


「……ボウズ、死神はいつもこんな誘い方してるのか?よくこれで仲間になるやつなんていたなあ。俺にはわからねぇわ」


「むぅ。だったらどうすれば良いと言うのだ。回りくどいよりも良いだろうに」


だからって答えだけを求めすぎだろ。


「すみません……恵梨香さんはこういう言い方しか出来ないんです」


「ボウズもなかなか大変だな……やろうとしてる事はわかった。面白そうだな」