殺戮都市~バベル~

確かに話した事はない、未成年だから酒なんて飲んだ事もない。


最初に一緒にいた仲間には裏切られて、この街で生きる術を教えてくれた人達を殺された。


俺のせいとは言え、理沙は捕まって、拷問を受けて……最期は使い捨てに。


悲しい事がたくさんあって、人を信じない方が楽かもしれない。


だけど……俺を信じてくれる仲間がいる。


俺が信じる仲間がいる。


そして……。










「仲間と一緒に、果たしたい目的があるから」









俺がそう言うと、名鳥は驚いたような表情を浮かべて、ジッと俺を見ていた。


しばらくして、喉元に突き付けていた槍を手放して、フウッと溜め息を吐いた。


ポケットに手を入れ、取り出したのはタバコの箱。


その中から一本タバコを取り出すと口にくわえ、その先端に火を点けた。


スウッと空気を吸い、煙と共に吐き出す。


「バカ過ぎて何も言えねぇよ。ボウズにはそんなに信じられる仲間がいるってのかよ」


これは……戦う意思はないと考えて良いんだよな?


恵梨香さんや吹雪さん、雪子さん達に亜美達。


少なくとも、その人達は俺の味方でいてくれると思えたから、口にする事が出来た。