殺戮都市~バベル~

気付けば、俺達の目の前に立っているのは残り一人。


死んだやつらは光の粒と化して、この場にはもういなくなっていた。


「な、なんだよお前ら!ありえねえだろ!」


殺さなければ殺される。


それがわかっていて、大人しく殺されるやつはいない。


必死に抵抗した俺達は、何とか窮地を脱する事が出来たようだ。


路地から逃げる男を見て、俺はホッ胸を撫で下ろした。


「運が良かったね。今のやつらは、星3レア以上の武器を持ってなかったみたい。あれだったら、武器を強化していない真治君でも負ける事はないわ」


そ、そんなもんなんですか?


いきなり星5レアを引いた俺は、他の人より最初から有利な位置にいるのかな。


ほんの少しだけ、日本刀を引いて良かったと思いながら、逃げた男に視線を向けた時。










「なぁに逃げてんだお前は!ガキと女は捕まえたのかよ!」








路地から出ようとした男の首を掴み、あの騒がしい男が遅れてやって来たのだ。


「ぐえっ!!や、山口さん!あいつら強いんすよ!俺達じゃ歯が立ちません!」


男が山口という男にそう言うと、山口は「へぇ?」と、疑うような視線を俺達に向けたのだ。