殺戮都市~バベル~

ずっと話し続ける名鳥に、黒井もなかなかペースを掴めない様子で、取り出した武器が虚しく思えてしまう。


「えっと?て事は、彼女がここにいたってわけ?津堂と香月はどうしたの。まあ、PBMに反応がなくなったから、何が起こったかくらいは理解してるつもりだけどね」


そう言い、やっと武器を取り出した名鳥。


長い……槍。


ナイトの物と比べると、サイズ的に見劣りはするものの、四強と呼ばれているくらいだから実力は相当の物だろう。


「そんなわけで……津堂と香月を殺した敵を、はいそうですかって見逃すわけにはいかねぇんだよな」


その穂先を俺達に向け、名鳥は臨戦態勢に入った。


やっとやる気になったと、黒井の顔が笑みで歪む。


「ま、待って!順一!順一は津堂に良いように利用されてたの!!だから、この人達に津堂を殺してもらったのよ!」


狩野の声に、名鳥は困惑したような表情を浮かべた。


だけど、すぐにニヤリと笑うと、加えていたタバコを足元に落とし、それを踏み付けて呟いたのだ。


「だったら、なおの事戦わないわけにはいかないねぇ。まさか明ちゃんがけしかけたとは思わなかった。ここまでおてんばだとは」