殺戮都市~バベル~

理沙をここに置いておけば、津堂や香月が復活した時に、ゴミのように外に運び出されるだろう。


それはいつか、フラフラと現れたポーンに食われ、理沙までポーンになってしまうだろうと。


そうなってほしくはない。


その為には、悲しくても、辛くても、埋葬するしかないのだ。


誰も来ないようなビルの一室に安置しておくのも一つの手段だけど、万が一、誰かが訪れた時には、処分されてしまうだろうから。


「理沙、また少しだけ行ってくるよ。すぐに戻って来るから」


理沙にそう囁き、俺は立ち上がった。


この東軍で、理沙を埋葬するのに良さそうな場所を探す為に。


「私達も協力するわ。津堂との戦いでは、何も役に立てなかったもの」


狩野も協力してくれる。


自然が多い東軍なら、どこかに良さそうな場所はありそうだ。


「じゃあ、ここを出たら手分けして探そうかい。時間はどうする?三時間後くらいにここに集まるか?」


「そうね、それだけあれば、どこか良い場所が見つかるでしょ」


黒井の問いに、真冬が答えて。


俺達は、デパートから出る為に、正面の入り口へと歩いた。


そして入り口。


黒井が突入の際に破壊したドアを見ている、一人の男の姿が目に映った。