殺戮都市~バベル~

「ガキと女を動けなくしろ!」


先頭の男が叫び、男達が一斉に襲い掛かる!


……と、思ったけど、やはりこの路地。


全員が同時に、というのは難しいみたいで、二、三人同時がやっとのようだ。


「真治君!やるよ!!」


「は、は、は、はいっ!!」


もうどうにでもなれ!


このままだと殺されるんだ、そうなるくらいなら、足掻いてやる!


二人殺して、俺の中で何かが変わったのかもしれない。


人を殺したいとは思わないけど、殺す事に対しての感覚が、少しずつ麻痺し始めているというか。


先頭にいた、奇妙なナイフを持った男が、俺に襲い掛かる。


振り下ろしたナイフを、日本刀で受け止めた瞬間、横から奈央さんの斧が男の顔面に直撃して、ガクンと崩れ落ちる。


「一人ずつ行くよ!丁寧に、一撃で一人殺すの!」


「は、は、はいっ!」


確かに、奈央さんが言ったように、こいつらはそんなに強くない。


あの二人組、美優と真冬と比較したら、大人と子供くらいの差がある。


槍で突いて来たやつも、木槌で殴り掛かって来たやつも、人間離れした動きとは言い難い。


少しずつ後退しながら、奈央さんと二人で、襲い掛かる男達を一人ずつ仕留めて行った。