殺戮都市~バベル~

恵梨香さんを助けるという目的は果たした。


美優が、気を利かせて下着と服を売り場から取って来てくれていたようで、それを恵梨香さんに手渡した。


「ふむ……私の趣味ではないが、まあ良い。新しい下着にした方が良いだろうからな」


そう言い、ベッドから立ち上がると、俺達がいるというのに今まで付けていた下着を脱ぎ始める。


「お、おおっ!?マジかよ!」


「く、黒井さん……俺達は出ていましょう」


そうだ、恵梨香さんはこういう人だった。


黒井にしてみれば幸運だろうし、恵梨香さんは気にしていないだろうけど、さすがにまずいだろ。


「ま、待てっ!お、俺は出たくない!!最後まで!最後までっ!」


なんでこんな駄々をこねるんだ。


「やーねー、不潔よ」


ほら、真冬が冷たい目を向けているよ。


と言うより、普通に声に出してるし。


こんな女性の目がある中で、堂々と出ない宣言する黒井はある意味男らしいな。


黒井を押して部屋を出て、売り場まで歩いた俺は、フウッと溜め息を吐いた。


「……真治君、真面目な話、ああいうのに興味ないの?素顔を見たら、恐ろしく美人じゃないの」


まあ、確かに恵梨香さんは美人だし、助けられた事は嬉しいんだけど……今は、浮かれられる心境じゃなかった。