殺戮都市~バベル~

しばらくして、美優が部屋に入って来て、その後に真冬が弁当を買って戻って来た。


まずは少し、食べ物を口に運ぶと、痩せていた身体が徐々に元に戻って行く。


半分も食べると、すっかり身体は元通りになった。


身体を起こし、俺の手から弁当を奪い取り、下着姿で恵梨香さんが弁当を食べる。


「はぁ……助かったぞ、少年。しかし情けない。コンビニで合流するつもりが、まさか津堂に捕まってしまうとは。ここにいるという事は……津堂を倒したのか、少年が」


「え?あ……俺だけじゃなくて、実は黒井さんも来てくれたんですよ。津堂に因縁があるとかで」


俺がそう話すと、隣の部屋から黒井が入って来た。


「よう。死んでなかったとはなかなかしぶといな。やっぱり死神を殺すのは俺じゃないとな」


フフッと鼻で笑い、笑顔を見せる。


「何を言っている。私が敗北した津堂に勝利したんだ。今では黒井の方が……もしかしたら、少年も、私より強くなっているかもしれないな」


箸を口にくわえて、ムスッとした表情で顔を背けた。


不貞腐れているのか、拗ねているのか……どっちでも良いけど、黒井はともかくとして、俺が恵梨香さんよりも強くなったとか考えられないな。