殺戮都市~バベル~

津堂が俺に武器を向ける。


身体を捻り、腕を振る。


このまま日本刀を振り上げても、防御される事は必至。


それじゃあダメだ!


こいつが理沙を拷問した、恐怖を植え付けた、俺を襲わせた!


その怒りを……理沙の笑顔を思い出す事で一瞬だけ忘れる事が出来た。


床を蹴り、滑るように津堂の右側に移動した俺は、瞬間、怒りを爆発させて日本刀を握り締める。


津堂の短刀が、今まで俺がいた場所に振られる。


だけど、俺の殺気に気付いたのか、目はこちらを向いて。


その体勢では……どうする事も出来ないだろ!!


ダンッ!と床を踏み締め、横一文字に日本刀を振り抜いた。


若干と抵抗、津堂の脇腹に刃が侵入して、上下分断。


土壇場で繰り出した津堂の技に、津堂自身が惑わされて、大きな隙を生じされたのだ。


「がはっ!!う、嘘だろ……」


何に対しての「嘘」なのか。


そして、上方から黒井の追撃!


無防備になった津堂の胸に、ランスを突き付けて、その勢いのまま床に突き刺したのだ。


激しい衝撃が、床を伝って足に感じる。


まだ生きていた津堂は、ランスを掴んでいたけど……それが抜けるはずもなく、しばらくしてその手は力なく床に落ちた。