殺戮都市~バベル~

通路で大きく弧を描いて隣の通路に入り、こちらにやって来る、背中を向けた津堂。


黒井の攻撃を防御するので必死で、こちらを気にする余裕がないか!


地面を滑りながら日本刀を構え、がら空きの背中に向けて横に振るった。


脇腹を斬り付ける一撃。


しかし……俺の攻撃を、津堂は後ろ向きにも関わらず、後方に宙返りして回避。


刃が、追撃をしていた黒井に襲い掛かったのだ。


「邪魔だ!!」


その攻撃を、黒井はソードブレイカーで受け止めて、津堂を追い掛けて飛び上がる。


俺の頭上で、次の攻防が始まった。


黒井は腕を突き出すと同時に、ランスを津堂に突き付ける。


「くっ!」


何とか回避しようとするものの、攻撃を逸らす事で精一杯のようで。


防御の反動で身体が回転し、津堂はレジ横の棚にぶつかって、商品と一緒に床に落下した。


今がチャンス!


そう思ったのは、俺も黒井も同じだった。


黒井はそのままランスを構えて津堂に。


俺は振り返って、低い体勢で迫った。


上下からの同時攻撃!


そうはさせないとばかりに、床に短刀を突き刺し、グッと身体を引き寄せながら、津堂は慌てて横に飛び退く。


空中の黒井は方向転換出来ないかもしれないけど、俺は違う!