殺戮都市~バベル~

津堂は攻撃を中断して、黒井から離れると、振り返って俺を見たのだ。


……気付かれた。


まあ、仕方ないか。


これほど人を殺したいと思った事はないからな……殺意が抑えられない。


早く殺したいと、日本刀を上下に振って。


「……香月を殺ったか。ガキだと思って余裕を見せている場合じゃなさそうだ」


「真治君、こいつは俺がやる!だから手を出すな!」


津堂も黒井も……好き勝手言ってくれて。


「悪いけど……津堂は俺が殺すよ」


俺の言葉にピクリと反応する津堂。


防毒マスクとゴーグルの下、その表情はわからないけど、カンに触ったのだろう。


「ガキが……調子に乗って!」


例の、いつの間にか接近する動きで、俺の右側に津堂が迫っていた。


だけど……。


迎え撃つように振るった日本刀が、右にいる津堂を捉えた。


「!?」


慌てて動きを止める津堂。


だけど、回避し切れなかったのか、日本刀は防毒マスクを斬り裂いたのだ。


当たった。


左側は物が置かれているから、来るならこっちだろうと思ったけど。


やっぱりこっちから来た。


ただ、ダメージを回避したのはさすがとしか言いようがないな。