殺戮都市~バベル~

「よっしゃ、二次会もドカンと派手に暴れるぜ!」


「いやあ、山口さん。まさかあんなふざけたやつが、あんなに強いとは思いませんでしたね」


光の壁の方、俺の背後から聞こえた声に、振り返ってみると……。


「ま、まずいよ真治君!」


奈央さんのその言葉通り、10人ほどが光の壁から南軍へと進出して来たのだ。


今から隠れようにも、既にその人達は俺達を見付けたようで。


「おおーっとぉ!?二次会の最初の一杯は、ガキと女で決まりだな!お前ら!囲め!」


群れの中央にいる、騒がしい男がそう言うと、取り巻きの男達が一斉に走り出した。


「う、うわわわっ!!来たっ!」


「逃げるよ!真治君!」


グイッと腕を引かれ、さっきやって来た道へと向かって走る。


「逃がさねぇぞ!」


「待てやコラァ!!」


その声と共に、矢が俺達の横を通り過ぎる!


俺が奈央さんに引っ張られて、若干左右に振られてしまっているから、狙いが定まらないのか。


明美さんや奈央さん、美優なんかが、恐ろしく的確に敵を捉えていたから、当たらない事が幸運としか思えない。


「良い!?路地に誘い込んで、なるべく一対一に持ち込むよ!!大人数で戦ってるやつらは、一人の力は強くないはずだから!」