殺戮都市~バベル~

「ほらほら、どうした?彼女が死んでって言ってるんだよ。彼氏として死ぬべきじゃないのかい?坊やが死ねば、お嬢ちゃんが解放される。わかりやすい条件じゃないか」


香月の言葉が俺を悩ませる。


確かにその条件なら、俺が死ねば済むだけの話だけど。


でも、俺の弱点だろうからって捕まえて、協力するように拷問するようなやつらの言葉をしんじられるのか?


考えるまでもない。


俺が香月を殺し、黒井が津堂を殺せば、理沙を縛っている物は無くなる。


「理沙、武器を下ろせ。俺がこいつらを倒して、理沙を解放してやるから。絶対に守ってやるから、俺を信じろ」


理沙に手を伸ばし、少しでも安心させようとしたけど……。


俺の手にさえ怯えた様子で、理沙が短剣を振ったのだ。


慌てて手を引っ込めて、怪我をする事はなかったけど……どうして俺を攻撃したんだ。


「守ってやるって……自分では何も決められないのに、そんな事言わないでよ!!あの時聞きたかった!守ってやるから、一緒にいろって言って欲しかったのに!」


俺に対しての不満を、半狂乱で泣き叫ぶ理沙。


あの時……南軍で出会った時の話か。