殺戮都市~バベル~

「基本的には、私達みたいに集団で戦うか、それが出来ない状況……今みたいな状況に陥ったら、方法は二つ。戦闘が終わるまで隠れているか、弱っている敵を見付けて殺すかどちらかね」


一番近い大通り付近まで移動した俺達は、電飾で派手に光る看板の陰に隠れて話をしていた。


「弱った敵を殺すとか……なんか卑怯ですね」


「何言ってるの。元気いっぱいのやつも、弱ったやつも、一人は一人なのよ?だったら、簡単に殺せる方が良いでしょ」


理屈ではそうなんだろうけどさ……。


この街に慣れたら、そういう考えになってしまうのかな?


「奈央さんも新崎さんも、人を殺す事に抵抗はないんですか?俺は……出来るなら、殺し合いなんてしたくないんですけど」


こんな事を言ったら怒られるかな……なんて思ったけど、奈央さんは表情一つ変えずに俺に視線を向けた。


「……それが普通の人間の考えだと思う。この街に慣れるって事は、そういう人間らしさを捨てるって事なのかもね。ここにいる人達は、本能で動く獣と変わらないわ」


なんだか重い事を言われたような気がするな。


慣れそうにないと思っていても、俺もいずれはそうなるという事なのかな?


それまでにソウルが0になって死ななければ良いけど。