殺戮都市~バベル~

明美さんが死んだ原因。


それは、美優が最後に投げた十字の武器、手裏剣が頭部に直撃したのだと奈央さんに教えてもらった。


あの時、美優は、俺と明美さんが直線上に並ぶように調整して、俺に向けて投げたと思わせて……本当は明美さんを狙っていたのだろう。


戦いながらも、逃げる事を考えて、遠距離武器を封じる為に。


新崎さんはもう逃げたのだろう。


奈央さんのPBMのサーチでは、半径300メートル以内にはおらず、今から合流するのは困難だという事で、別行動をする事になった。


「さて、困ったわね。まだまだ戦闘が終わりそうにないし……真治君だけにでも、総力戦の事をもう少し教えた方が良いのかな?」


さっきの場から離れ、なるべく人がいない道を選んで歩いていた俺と奈央さん。


「出来れば教えて欲しいですけど……」


不思議と、さっきの戦いで受けたダメージが、今はもうほとんどない。


不安と恐怖だけは、今になってまたじわじわと湧き起こっているけど。


「まあ、一度戦ったからわかるよね?私達の手首の色は赤、東軍の色は青だったでしょ?総力戦では、手首の色が違うやつは敵なの」


……わけもわからず、必死で戦っていたから、そこまで目が行かなかったけど、言われてみれば青かった気がするかな。