殺戮都市~バベル~

運が悪かった……。


そんな言葉で片付けて良いはずがない。


胸から飛び出したボルトは、こともあろうに奈央さんが手にしていたPBMに直撃して……それをも貫いたのだ。


「あ……ああ……」


胸と口から血を噴き出し、地面に膝をついた。


どうして気付かなかったんだ。


普段なら、あれが殺気だとすぐにわかったはずなのに。


どうやって中央部を抜けるかという事に意識が向いていたのと、ここが自軍だという事で気が緩んでいたのか。


PBMに突き刺さったボルト。


そして、武器を構えていたのは……。












「何してんだぁぁぁぁぁっ!明美ぃぃぃぃぃっ!!」











穏やかに話をいていた状況から一転、内部から沸き上がって来た怒りが、何が起こったか理解すると同時に爆発した。


「私は大切な人をあんたに殺された!!だから私もあんたの大切な人を殺したんだ!!何が悪いって言うのよ!!」


半狂乱で怒鳴り散らす明美さんに……もう、我慢なんて出来なかった。


殺すつもりで日本刀を抜いて、明美さんに駆け寄ろうとしたけど……なぜか日本刀が出ない!


黒井もランスを出していないし……何がどうなって、武器が出ないんだ!?