殺戮都市~バベル~

南軍の中心部、そこから光の壁までは結構遠い。


しばらく歩いたけど、街の中央部まではまだまだ距離がある。


「ところで、さっき話してた二人って……どんな人なんですか?」


仲間というわけじゃないけど、同じ南軍で強いというなら知っておきたいから。


「ん。俺がこの街に来た時に、一緒に呼ばれた中の二人なんだけどさ、一人は星5レアの『菅夏美(カンナツミ)』、もう一人は星4レアの『月森胡桃(ツキモリクルミ)』だね。二人とも女の子なんだけど……俺は苦手なんだよね」


確かに聞いた事がない名前だな。


まあ、生きていればいつかは会えると思うけどさ。


黒井が苦手だから、一緒に行動していないんだと考えたら、納得出来るかな。


「うん?だったら、その人達に奈央さんを守ってもらうっていうのはダメなんですか?黒井さんの仲間なら、頼みを聞いてもらえるかもしれませんよね?」


「それも考えたんだけどさ、あいつらは人を守って戦うタイプじゃないんだよね。そもそも、この奈央さんを連れて行くのは、池田の女に狙われないようにする為だろ?」


黒井の言う通りだ。


でも、奈央さんを連れたまま、中央部を通り抜けられるかという不安があるんだよな。