殺戮都市~バベル~

しばらく話をして、俺と黒井が奈央さんを守りながら東軍に行くという事で、ホテルから出た。


時間が経ったからか、先程戦闘が行われて、人がいなくなったこの場所にも、元通り人が戻っている。


「あの……黒井さん。キングを破壊されたら、破壊された方はどうなるんですか?まさか全員死んじゃうとか?」


「ん?まさか。でも、相当なペナルティが発生してしまう。キングが破壊された軍の人間は、ソウルと所持金が手持ちの四分の一になって、さらに武器のレベルが半分になってしまうんだ。そして新しいキングが選出されるってわけさ」


なるほど。


そのペナルティは痛いな。


武器レベルが半分になって、さらにソウルと所持金が四分の一になってしまったら、総力戦ではかなり不利になる。


個人単位ではなく、軍全体が弱くなってしまうって事だから。


下手すれば、一方的な虐殺になる可能性が高い。


「……詳しいですね。もしかして、過去に南軍のキングが破壊された事があるんですか?」


東軍側の光の壁に向かって歩きながら、聞ける事は何でも聞こうと思って尋ねてみる。


奈央さんからそんな話は聞いた事がないから、あったとしたらかなり前の事なのだろうけど。