殺戮都市~バベル~

こんな事になって、逃げないやつがいたのかと、振り返ってみると……。









「凄いな。何をどうやったら、そんなに残酷な殺し方が出来るんだ。死神に教えてもらったのか?それとも君は悪魔かなにかか?」









満面の笑みを浮かべて、ランスとソードブレイカーを構える黒井の姿がそこにあった。


「……なんで武器を構えてるんですか?まさか、俺を殺すんですか?」


黒井と戦う理由なんて何もないけれど、殺されると言うなら話は別だ。


日本刀を握り締め、黒井の言葉を待った。


「キミの力を確かめたいだけだ。南軍で最強と呼ばれるようになって、初めて恐怖したよ。だから、もっとその恐怖を味わいたい」


何なんだこの人は。


恐怖を味わいたい?


わざわざそんな感情を味わう為に戦おうとしてるのか。


それなら、ナイトとでも戦えば良いのに。


「俺と黒井さんとじゃ、実力差がありすぎでしょ?俺はやりませんよ。仲間を助けないといけないんです」


南軍最強と知って、どうして味方同士で戦わないといけないのか。


「俺とやる理由がないって事か?うーん……そうだな。よし!じゃあキミを殺そう。嫌なら俺を殺すしかないよ」