殺戮都市~バベル~

全ての恨みと憎しみを発散させるかのように、池田の身体をひたすら切り刻む。


原型を留めさせずに、これが池田とわからないようにする為に、その存在すら消し去ろうと。


そして、俺が動きを止めた時には、そこに落ちていたのは血と肉の塊。


決闘が終わり、池田は二度と復活する事が出来ない姿になった。





「な、なんだこいつ……ここまでやるかよ普通……」


「それにしてもこれは……おえええっ!!だ、ダメだ、気持ち悪……おぉえええええっ!!」






俺を取り囲んでいた人達は、池田が死んで、俺を襲う意味がなくなった。


それで終わるかと思ったけど……向けられたのは、軽蔑と畏怖の眼差し。


俺を襲えと言っていた明美さんでさえ、まるで化け物を見るかのような視線を向けて……。


ここにいた人達は、蜘蛛の子を散らすように逃げ出したのだ。


……池田の呪縛から解き放たれたってのに。


結局俺は悪者か。


確かに、ここまでする必要はないと言われたらそれまでなんだけど、どうしてもこいつだけは許せなかったから。


明美さんまで逃げて、結局奈央さんを探す為に、ビルを調べないといけなくなってしまった。


フウッと溜め息を吐いて、ビルに向かおうとした時……。











「ちょっと待ちなよ」










背後から……誰かが声を掛けたのだ。