殺戮都市~バベル~

「お、おい……池田さんまずくねぇか?」


「ああ、ガキの方がやっぱり強いんじゃねぇの?」


「1分も経ってないのに、池田さんが負けるのかよ」


周囲がざわつき始めた。


だが、こうなる事がわかっていたのか、黒井はニコニコしながら俺達を見ているだけ。


そんな中で……池田が不利だと声を出した人の頭部に、ボルトが突き刺さったのだ。


「何呑気な事を言ってるの!?万が一浩太が負けたら、全員で掛かって、何が何でも殺すのよ!」


……明美さん、あんたって人は!


自分達のトップが負けそうなら、他のやつを逃がすのが普通じゃないのかよ!


仲間に死ねって言うのかこの人は!!


「ふざけるなよっ!!そんな考え方しか出来ないから、俺はあんたを許せないんだ!!」


日本刀を振り上げ、池田の攻撃を弾いた俺は、明美さんに向かって怒りの咆哮。


「テメェこそふざけんな!相手は俺だろうがよ!!」


池田が腕を引き、溜めの後に放った右ストレート。


だけど、すでに俺は日本刀を振り上げていて……。


フッ!と息を吐くと同時に、拳目掛けて日本刀を振り下ろした。


メリケンサックと日本刀が接触した瞬間、ピシッと音が聞こえて……。


一刀両断。


武器を破壊し、池田の腕を斬り裂いたのだ。