殺戮都市~バベル~

「美優、この子星5レアだよ?私達で勝てるかな?」


「うーん、震えてるみたいだし、この街に来たばかりかな?だったら、お金を稼ぐには丁度良い相手ってわけね」


驚くでもなく、冷静に俺を分析して、こちらに向かって歩き出した。


相手の武器は……メリケンサックと、爪?


接近戦用の武器なら、さっきみたいに日本刀を振り回してさえいれば、近付けないはず。


少しでも他の事を考えると、頭が混乱してしまいそうだ。


目の前の敵にだけ集中しようとしたその時だった。


ひと呼吸する前までは、10メートルほど離れていた二人が……気付いた時には、俺の目の前まで接近して、武器を装備した拳を放っていたのだ。


「ひっ!?」


その、あまりに素早い動きに、顔を背けて日本刀を振り上げる。










ガキン!









と、二人の同時攻撃が運良く日本刀に当たる。


それでも、俺の身体は攻撃の勢いに負けて、激しく後方に吹っ飛ばされたのだ。


日本刀が手から離れ、ゴロゴロと地面を転がる。


天と地が何度も入れ替わり、気付いた時には、俺は天を仰いで倒れていた。







……身体中が痛い。







防御したんだよな?


それなのに身体がバラバラになってしまいそうだ。