殺戮都市~バベル~

決闘が了承され、俺と池田の間に、見えない制約が発生した。


と、同時に、PBMをポケットに押し込んで駆け出した俺と池田。


考えている事は同じ。


最初の一撃で終わらせてしまおうとしたけど、お互いに武器を構えて急接近したから、攻撃のタイミングがずれて威力が乗らない。


日本刀とメリケンサック。


二つが接触したけど、以前のように破壊するには至らなかった。


振り抜けなかったから威力が殺されたか。


しかしそれは池田も同じようで。


拳に力を乗せ切れないうちに接触したからか、予想外と言わんばかりの表情で俺を見る。


飛び込んだ勢いを殺す為に踏ん張った末に、俺と池田の額が激しく衝突して、目眩を覚えたけれど……それも意地の張り合い。


負けてたまるかと頭部を押し込んだ瞬間、池田の左手が動いた。


いち早く攻撃の気配に気付いた俺は、後方に飛び退き、池田の左フックを回避する。


コンパクトなフックではない。


一撃で仕留めようとした、大振りの攻撃。


隙が生まれた!


着地と同時に、地面を蹴って池田に接近。


防御が出来ない左側に回って、日本刀を振るった時。


池田が、それを読んでいたかのように、その場でクルリと回転したのだ。