殺戮都市~バベル~

例え一方が決闘を申し込んでも、相手が了承しないと決闘は成立しない。


決闘中は他者の干渉を受けないから、一番だと思ったんだけどな。


それは俺だけか。


「なんだ、怖いのか。負けるのが怖いから、負けそうになった時にここにいる人達を乱入させて、自分は生きようとしてるんだろ?凄い保険だな。そんな臆病者に決闘は出来ないか」


人を無駄に煽るなんて、した事がないけど……どうやら、俺の言葉は思った以上に池田を怒らせたようだ。


眉間にしわを寄せ、歯を食いしばって俺を睨み付けている。


それでも、その怒りを押し殺すように地面を蹴って、口を開いたのだ。


「そんな安っぽい挑発に乗ると思ってんのか?ここにいるやつ全員死なせてでもテメェを捕まえて、地獄の方がマシだと思うほど殴ってやるよ!!」


徹底して、俺を捉えようとしている。


やっぱり、挑発に乗りはしないか。


決闘の決着は生か死か。


死んでしまえば、捉える事が出来なくなるなるのだから、断るのは当たり前だな。


そう考えていたら……。












「ふぅん……ここにいるやつ全員って事は、その中に俺も入ってるわけ?メシを買いに外に出てみたら、誰に断ってここでこんな戦闘をしてるのかな?味方同士で」











俺の背後から聞こえた声……。


人が道を開けた先にいたのは……。