殺戮都市~バベル~

「!?」


何だ?こんなに簡単に殺せたのか?


奇襲や闇討ちなんかは得意でも、正面から戦ったら弱いとか、そういうタイプなのか?


予想以上の弱さに拍子抜けして、そんな事を考えたその時だった。














「……まさかこれで終わりだなんて思ってないよな?」












高速で飛び込んだ俺の横……いつからそこにいたのか、どこから現れたのか、今、首を斬り落とした人物と同じ格好をした人物が、俺を覗き込んでいたのだ。


慌てて日本刀を回し、俺とその人物の間に入れようとしたけど、その人物は素早く俺を蹴り、距離を取ったのだ。


蹴られた俺はバランスを崩し、床に転がる。


「ふむ……周囲の警戒は疎かになりがちだが、反応が速く思い切りが良い。しかしまだ戦闘経験が足りているとは言えないな」


手に持っている短刀を、フラフラと泳がせて、俺にダメ出しをするようにブツブツと呟く。


まさか……こっちが本物の津堂なのか!?


部下か仲間か知らないけど、わざと攻撃させて俺の出方を観察したってわけか。


全く同じ格好をさせて騙そうだなんて、とんでもないやつだな。


体勢を整えて、立ち上がった俺は……何か違和感を覚えた。