殺戮都市~バベル~

なんとか優をなだめて、浴室で制服を洗っていたら、ズボンのポケットに入れたPBMからアナウンスが流れた。









『戦闘開始です』









やっと戦闘が始まった。


準備期間がやけに長かったけど、戦闘時間に影響するのかな。


ずぶ濡れになった制服には、もう血は付いていないようで、赤い色は出なくなった。


とりあえずそれを絞り、シャワーヘッドにかけて浴室を出た。


顔も洗ったし、俺の準備は整った。


後は……。


「そうだ、優。とりあえず金を渡しておくよ。俺が死んでも大丈夫なように」


ズボンのポケットからPBMを取り出して、画面を見てみると、ソウルが7個、金は12万円ほどあった。


工藤と決闘をして勝ったから、金が増えたんだ。


えっと……どうやって金を渡すんだ?


一回もやった事がないからわからないけど。


と、俺が迷いながらPBMを操作していると。


「あーもう、良いって。負けた時の事なんか考えないでよ。二人で少年を待ってるくらいのお金なら持ってるしさ。私は弱いから一緒には戦えそうにないけど、待つ事は出来るから」


少し寂しそうにしている亜美の頭を撫でて、優は笑顔を見せてくれた。