殺戮都市~バベル~

ここが安全だとわかれば、戦闘開始を待ってデパートに乗り込んでも良い。


それまでに、出来れば顔を洗ってさっぱりしたいな。


この部屋の中にはドアが三つ。


近くのドアを開けると、そこはトイレ。


その隣が浴室になっていた。


「お、ここでなら血が流せるな……丁度良いや」


残る一つのドアはなんだろうと、そっちに移動して中を見てみると……給湯室。


一通りの設備は整っている、なかなか良い場所じゃないか。


「これなら、しばらくここにいても生活出来るな。優、ここで亜美と一緒にいてくれないか?」


「それは別に良いんだけどさ、私達を置いて帰らないでよね?この子は少年が助けたんだから、責任は持ちなさいよ?」


予想だにしなかった、優のしっかりした答えに、俺は驚いた。


「お、お前……そんなまともな事が言えたのか!?あんな頭の悪そうなやつらといるから、てっきり……」


「てっきり……何よ。言っとくけどね、あの子達と一緒にいたのは、同年代のグループがあったからなんだからね。別に友達なわけでもないし」


ムスッとした表情で、俺に詰め寄って反論する優。


「そ、それは悪かった」


俺はそんな優に、謝る事しか出来なかった。