殺戮都市~バベル~

市街地……最初の交差点。


ここを右に曲がれば光の壁に行けるけど、俺達が向かうのは左側。


先を行く二人が、左に曲がったのを確認して、周囲を警戒しながら俺も後に続いた。


大通り、人は光の壁に集まっているからか、こちら側にはいない。


これはチャンスだな。


小さいなりにビルが建ち並び、隠れる場所も多くなった。


だが、逆にビルの階上からは見付かりやすくなったな。


ビルの屋上から二人を追うか?


いや、それだとチラチラ振り返る亜美が、俺の姿を見れなくなって泣き出してしまうかもしれない。


……どんなゲームだこれは。


ビルとビルの隙間に身を潜め、道路の様子を伺う。


一人、また一人と、まばらながら光の壁に向かう人の姿が見える。


集団じゃないなら、見付かってもなんとかなりそうだな。


人が通り過ぎたのを確認し、素早く飛び出して次のビルの隙間に。


道路を渡って、優と亜美は反対側のビルとビルの間の路地に入って行った。


ん?


このまま真っ直ぐ行けばデパートなのに。


あえて大通りを避けて、少し離れた場所に拠点を構えようって事か?


なんにしても、この四車線の大通りを渡らなければならない。


俺は日本刀を抜いて、飛び出す時を待った。