殺戮都市~バベル~

ま、まずい……俺の手首の色は……ステルス機能が切れたのか、赤に戻っている!


このままじゃあ、戦闘に発展してしまう!


そうなれば、騒がれる事は必至。


仲間を呼ばれでもしたら、南軍侵攻の為に光の壁付近に集まっているやつらが来るかもしれない!


どうする……考えろ!












女性の足音が、カウンターの前から聞こえる。


除き込まれたら……見付かる!


どうするか判断も出来ないまま、息を潜めていた時だった。


亜美が……俺の手を除けて、スッと立ち上がったのだ。


「……お姉ちゃん誰?亜美ねえ、ここに隠れてるの」


何を考えてるんだ!


と、慌てて屈ませようとしたけど……女性は、亜美を見て安心した様子。


「女の子だ。子供がいるよ。何かさ、隠れてるみたい」


「あー、どこにでもいるね、そういう子。一緒にいたやつが死んじゃったんじゃないの?」


……良いぞ、亜美。


このまま関心を持たずに、席に戻ってくれれば。


上手くやり過ごせるかもしれないと思っていた。


だけど……。














「じゃあさ、この子も売っちゃおうよ。真菜の知り合いにいたよね?幼女趣味のおっさん」













女性の口から……弓長が言っていたのと同じような言葉が飛び出したのだ。