殺戮都市~バベル~

カランカラン……と、ドアに設置されたベルが鳴り、店内に賑やかな話し声が響き渡る。


「おー、いい感じじゃーん。誰もいないみたいだし、ここを拠点に設定しても良いかもねー」


「光希、どこでもそれ言ってない?」


「戦闘が始まるまでの休憩所だって。まだまだ時間あるから休んでようよ」


バタバタと派手な足音を鳴らして、テーブル席に座る女性達。


参ったな……きっと見付かれば、問答無用で襲い掛かって来るぞ。


もしもそうなったら、亜美をここに隠して俺が何とかしないと。


「でさ、あんたどうだったわけ?『彼氏が出来たからチーム抜けるねー』とか言ってたのに、すぐに帰って来てさあ」


「そうそう、それだって、ちょっと聞いてよ!私があいつの家に行ったらさ、他にも女が二人いるわけ!腹立ってさ、全員殺しちゃった」


「そりゃ、死んで当然だわ。てか、今までよく殺されなかったね、その男」


大笑いしながら、そんな話を始めた女性達。


あまり亜美に聞かせたい話じゃないな……。


目の前で人を殺した俺が言うのも何だけど、なるべくなら穏やかな話で頼むよ。


俺のその祈りも虚しく、女性達の話はエスカレートして行く。