殺戮都市~バベル~







『60分後に、戦闘が開始されます。敵軍のキングを破壊してください』







総力戦の予告が流れた。


60分後って、随分先の話だな。


準備時間が長いと言う事は……戦闘時間も長くなるって事か?


この場所はポーン達がいる中央部に近いから、北軍の人間が来るとは思えないけど……。


それでも、亜美が一緒にいるから大丈夫とは言い切れないな。


「亜美!そろそろ……」


戦闘が始まる前に、あの料理屋に戻ろうと立ち上がろうとした時……俺は、あの殺気に身体を貫かれて、身動きが取れなくなったのだ。


そして……。













「動くな。動けばあの子を殺す」












首に当てられた、ひんやりとした感覚。


いつの間に背後に忍び寄られたのか……全く気付かなかった。


俺が南軍の人間だとバレてるのか!?


「だ、誰だ……あの子は関係ない。亜美は東軍の人間だ」


「質問は許可していない。お前の仲間は俺が預かっている。北軍と南軍の人間が仲良く何をしようとしている?」


こいつが……恵梨香さんを!?


だからコンビニに来なかったのか……いや、それよりも、あの恵梨香さんが捕まるなんて、にわかには信じられない!