殺戮都市~バベル~

亜美を連れて外に出た俺は、東軍の中心部に向かって歩いていた。


大きな公園……木々が生い茂り、芝生が敷かれた、自然豊かな場所。


殺伐とした空気が漂っているこの街で、こんな空間があるとは思わなかったな。


「あ、あの……お兄ちゃん、ちょっと遊んで良い?」


良く見れば、すべり台やシーソーなんかの遊具も設置されている。


「いいよ。遊んで来な」


俺がそう言うと、亜美は嬉しそうな笑顔を見せて、遊具の方に俺の手を引いて走り出した。


俺も遊ぶのか。


まあ、気分転換も兼ねてるから仕方ないかな。


少しでも亜美が、お姉ちゃんがいない悲しみを忘れられるなら。


すべり台、シーソー、わけのわからないキノコの何か。


遊ぶうちに、本気の笑顔が見え始めた。


でもなんだろう……この凄まじいバイタリティは。


俺が疲れ初めているのに、まだまだ元気いっぱいに駆け回っている。


「ちょ、ちょっと遊んでて。俺、休むわ」


「うん!」


子供って凄いな……日本刀を出していない俺なんて、体力は並以下とはいえ……まだ動いてる。


近くのベンチに腰を下ろして、フウッと一息。


PBMを取り出して、画面に目を向けたその時だった。