殺戮都市~バベル~

決闘が終わり、ソウルと賞金を手に入れる事が出来た。


これでソウルは3つ。


瞬間回復を使ってしまえば、ソウルが0になって、死ぬ事が出来なくなってしまう。


もしもその状態で死ねば……完全な死。


二度と復活出来ないし、そこで俺の人生が終わってしまう。


だけど……このまま左腕だけで戦うのも厳しそうで、右腕がありさえすればどうにかなる。


そう考えた俺は、何度も迷いながら、瞬間回復を選んだ。


不思議な感覚。


どこにもない肉体が、まるで腕の切断面から生えて来たかのように形作られて……数秒後には、何事もなかったかのように右腕が元に戻ったのだ。


違和感も異物感も何もない。


これは、俺の腕だ。


「よし、じゃあコンビニに行こうか。お腹減っただろ?」


「う、うん……」


亜美の表情が優れない。


声も小さくて、怯えているかのよう。


……そりゃそうだよな。


目の前で、人が真っ二つにされたんだから。


初めての総力戦、俺もガタガタ震える事しか出来なかったんだから、こんな小さな女の子だったら、その恐怖は俺の比じゃないだろう。


もう少し考えて戦うべきだったなと反省しながら、俺は歩き出した。