殺戮都市~バベル~

「う、嘘だろ!?ありえねぇだろ!!や、刃を斬りやがった!」


武器破壊……それが回復するには数時間掛かる。


そして、それまでの間は性能が半分近くまで落ちてしまうのだ。


一か八かだったけど……勝負に勝った。


「俺はこんな所で死ぬわけにはいかない!あんたに恨みはないけど……これは決闘だ!死んでもらう!」


どちらかが死ぬまで続けられる決闘。


亜美を巻き込ませたくないと思って受けたけど、後味は決して良くはないな。


「う、うう……お、俺がこんなガキに負けるのか!?ふ、ふざけんな!死ぬのはお前だ!」


僅かに残った刃。


そんな物でどうにもなるはずがないのに。


殴り掛かるように襲い掛かって来た工藤に、俺は刃を滑らせた。


一閃。


瞬きをする間に分断された身体は、力なく地面に崩れたのだ。


「つ、ついてねぇな……お前、何なんだよ……」


苦しそうに、俺を見上げる工藤。


負けるなんて思っていなかったのだろうけど……俺も負けるわけにはいかないんだ。


苦しまないようにと、工藤の頭部に日本刀を突き刺して……その身体は、光の粒へと変わり始めたのだ。


右腕があれば、もっと楽に勝てていたかもしれない。


怪我をした脚を見て、俺は初めての決闘に勝利したという安心感に包まれた。