「な、なんだこりゃ!?……死んでやがる」
隣の部屋から、男の声が聞こえた。
お姉ちゃんが死んで、亜美は一人になった。
弓長のおじさんに説明する手間が省けたな。
だけど……もしもこの人が亜美を見捨てて去ったらどうしよう。
「え?死んでないよ?お姉ちゃんは寝てるだけ。まだ眠いから寝かせてあげてるんだから」
「本気か……まさか死ぬとはな。仕方ねえ、亜美を連れて行くしかねえよな」
今、亜美を連れて行くって言ったか?
良かった……これで、少なくともこの弓長のおじさんに守ってもらえるわけだ。
少し安心して、フウッと溜め息を吐いた。
「亜美、どこかに行くの?お姉ちゃんが起きてからにしてよ。お姉ちゃんと一緒に行く」
そうじゃないんだ亜美、弓長のおじさんと一緒に行くんだよ!
守ってくれる人がいなかったら、亜美は生きていけないから!
心の中で、そう叫んでいたら……弓長のおじさんがさらに声を掛けた。
「お姉ちゃんは寝てるんじゃない。死んでるんだ。亜美はこれからおじさんと一緒に来ないとね。大丈夫、亜美みたいな子供が大好きなやつがいるから、大切に可愛がってもらえるよ」



