殺戮都市~バベル~

「お姉ちゃんってどこにいるんだ?俺がここにいたら怒られないかな?」


最悪、襲い掛かられたら、無理にでも戦わなければならない。


相手の武器のレアリティで、その難易度はかなり変わって来るだろうけど。


「うーん、お姉ちゃんは帰って来てからずっと寝てるの。おじさんも寝てるし、大人は寝るのが好きなのかな?」


「あ、あのさ……俺、まだ高校生だからおじさんって呼ばないでくれる?」


小さな子供は時として残酷だ。


言われたくない事でも平気で言うから。


「わかった。じゃあ、お兄ちゃんね。お兄ちゃんも怪我してるの?だったら亜美が治してあげるね」


「はは……あ、ありがと」


暗いのに、千切れた腕に気付いたのだろう。


カウンターから出て、包帯とハサミを持って俺に駆け寄って来たのだ。


「これは重傷ですねえ。今すぐ入院しないと死んでしまいますよ」


いきなり何を始めるかと思ったら、お医者さんごっこか?


本当に怪我をしている俺は、この子にとっては格好の相手なんだろうな。


「とりあえず包帯を巻いておきますねー。しばらく外さないでください」


……遊びかと思ったら、案外手際が良いな。


お姉ちゃんが怪我をしたら、こうして手当てをしていたのだろうか。