殺戮都市~バベル~

二人がいなくなって、どれくらい時間が流れただろう。


PBMから、戦闘開始と終了を告げるアナウンスが流れて、ようやく少し身体が動くようになった。


死に向かって身体の機能が低下するよりも、通常回復の回復速度の方が上回ったという事だな。


もしも、後少しでもダメージを受けていれば、緩やかに死んで行ったかもしれない。


粉砕された身体中の骨はどうやら繋がったようで、腕は自由に動かせる。


問題は……いつの間にか千切れていた右腕だな。


通常回復では失った部位は再生しない。


瞬間回復か、一度死ぬしかないと、前に恵梨香さんから教えてもらった。


「……死ぬわけには、いかないよな」


だとしたら、今はソウルが1個だから、二人殺してソウルを手に入れないと。


左手で床を押して、何とか身体を起こそうとするけど……腹の中は痛い。


まだ完全には回復してないみたいだ。


激しい痛みはないけど、全身筋肉痛というか……そういう鈍い痛みがある。


何時間も横になっていたのに、まだ完治しないなんて、どれだけ死にかけてたんだよ。


このまま痛みが引くまで待っていても良かったけど……恵梨香さんがコンビニで待ってる。


早く行かなきゃと、壁に持たれながら、俺はその場に立ち上がった。