殺戮都市~バベル~

「まあ、私にはどうでも良い事だけど。この街で色恋なんて、邪魔になるだけだし。男とか女とか関係ないでしょ」


「またまたそんな事言っちゃって。あ、そんな所に立ってると、スカートの中見られちゃうよ?」


男が、女の子を指差して、それをスーッと俺の顔に移動させた。


……こんな状態だけど、バッチリ見えてます!


暗いビルの中だけど、真っ白なパンツがはっきりと見えています!


ゆっくりと視線を俺に向け、目が合った瞬間、恥ずかしそうに後方に飛び退いたのだ。


「男も女も関係ないって言ってるのに、凄く意識してるじゃないの。そういう所が可愛いよねぇ」


「か、可愛いとか言うな!て言うか、見えてるのにどうして言わなかったの!?」


いや……声が出せないんだけど。


全身の痛みと戦っていて、息をするのも厳しいのに。


「良いじゃない。減るもんじゃあるまいし。それよりも、こいつを調べてみようぜ。どれくらいの強さなのか見ておいても良いと思うんだよね」


そう言い、男は自分のPBMを取り出して、それを俺に向けた。


俺の情報を見ているのか……。


その直後、男のPBMから「ピピッ」という電子音が聞こえて、画面を覗き込んだ男と女の子が声を上げた。