殺戮都市~バベル~

運ばれている間、ずっと見ていた女の子の戦闘。


ナイトの攻撃をヒラリヒラリと回避しながら、的確に攻撃を命中させていた。


それほど速い動きではないのに……いや、それでも俺と比べたら十分速いんだけど。


だけど、回避と攻撃が一体化しているように見えて、全く無駄がない動きだ。


「おーい、まだ生きてるか?もう少しだから我慢しろよ?」


男が走る度に、上下に揺れて身体に痛みが走る。


少しして、ビルの中に入ると、男は俺を床に下ろした。


「ふう……どれどれ?あーあ、腕も足もバッキバキに折れてるな。肋骨もイってる見たいだけど……問題は右腕だな。肩から千切れてんじゃねえか」


右腕が?


全身激痛で、なくなっている事に気付かなかった。


吹っ飛ばされた時に千切れたのか、槍でやられたのか。


「ちょっと待ってろよ。瞬間回復してやるからな」


そう言って、俺の服のポケットを触り、PBMの場所を確認してそれを取り出した。


血塗れの俺の左手を取り、指先をPBMに接触させる。


パッと画面が明るくなり、いつもの画面が表示された。


「さて……って、お前、ソウルが2個しか残ってねぇじゃねえか。仕方ねえな、通常回復で我慢しろ」