殺戮都市~バベル~

脳を……身体を揺さぶる激しい衝撃。


盾で殴り付けられた俺は、為す術もなく弾かれて地面を転がった。


地面に叩き付けられ、何度も回転して。


動きが止まった頃には、俺はただ地面の一点を見詰めているだけ。


「しょ、少年!?くっ!」


恵梨香さんに返事をする事も出来ない。


それどころか、指一本動かす事も。


身体中が痛い。


あぁ……これはダメかもしれないな。


ナイトが、ポーンが駆け寄って来る足音が聞こえる。


こいつらに食われてしまうのか。


内藤さんに囮を任せて、東軍に行こうとしたバチが当たったのかな。


「グルルルルルル……」


兜の中にこもる、ナイトの声が聞こえる。


ポーン達に食われるのが先か、槍で貫かれるのが先か……。


半ば諦めて、死を待っていたその時。












「おー、報告にあった新しい化け物ってのはこれか。いやあ、でかいかなあ……って、誰か倒れてんぞ?」











どこからか、そんな声が聞こえて来たのだ。


「……私と同じ高校生くらいね。腕の色からすると、南軍みたいだけど、どうする?」


男と……女の子の声?